角川スニーカー文庫から出ている『終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?』(著:枯野瑛)を3巻まで読んだ。
久しぶりにライトノベルを読んだけど、とても面白く一気に引きこまれた。
まず1巻をお試しにと思って読んでみたら、自分でも驚くくらいのめり込んでいて気づいたら2巻も買っていた。
3巻発売までの時期は結構あったみたいだけど、自分がハマったのがつい最近だったので3巻もすぐに読むことができラッキーだった。
ファンタジーな世界が舞台の物語で、地上の世界の生物はすでに滅んでおり、生き残った種族は天上の空浮かぶ島々に移り住んでいます。
主人公はすでに絶滅したはずの人間の生き残りの青年ヴィレム。
このヴィレムがとてもいいやつなんですが、なんというか幸せになれそうでなれないというか。
というか、この物語の登場人物のほとんどが幸せになれそうでなれない人たちばかりで。
天上の島々にもゆるやかに滅びの時は迫っていて、淡々と悲劇が進んでいくお話なんですよね。
悲劇を過剰に描きすぎないのがこの作品の良い所だと思います。
3巻まで読んで感じたのが、似たような展開をわざと描いて視点や出来事を変える手法をよく使っているということ。
これはとても印象に残り、しかも前回の展開と似ているけど、あれはこういうことだったんだとわかる仕組みが面白い。
3巻のあとがきを読むと作者が狙って使っている手法のようでありその巧みさに感心します。
3巻の終わりは特に絶望的に終わっているのでこれからどうなるのか続きが楽しみです。
あまり詳しく語るとネタバレになるし、キャラ語りにもなっちゃいそうなので今回はやめておきます。
出会えて良かったなと思える作品で、4巻の発売を心待ちにしています。
0 件のコメント:
コメントを投稿