2014年3月9日日曜日

偉大なる、しゅららぼん

『偉大なる、しゅららぼん』観てきました。
やはり万城目学作品は実写との相性がよくとても楽しめる仕上がりになっていましたね。
以下ネタバレを含む感想になります。



個人的にこの映画は岡田将生のカッコよさが一番の目当てでした。
だって、カッコいいですよねあんな赤い制服バッチリ着こなしてるし。
劇中では「似合ってないよ」なんて言われるんですが、どこをどう見ても似合ってるだろうと!他の誰がこんな赤いの着こなせんのよと思いました。
そんな岡田将生演じる涼介はこの映画の主人公でありストーリーテラーでもあります。
この涼介ってキャラクターが実にいいやつなんですよね。
淡十郎にはなんだかんだで従うし、清子にも下手に出るし、濤子が師匠だとわかれば佇まいを直すし、相手によって適切な態度をとれる実はすごいやつだと思うんですよ。
友達はあんな恰好のせいで出来ないんですけど、誰とでも気軽に話せてるってのも才能だと思いますし。
それでいて典型的な流され系主人公でありながら、自分の意志をきちんと見せたり思う所をきちんと言ったりと、ただ流されてるだけではないというのも評価できます。
濤子さんもこんなお手伝いさんいいなあ可愛いなあと思ってたらお師匠様で、意外に凄い人だったりしてビックリしました。
涼介と同じ視線に立ったり、大人としての一面があったり、それでいてやっぱりお茶目だったり、魅力的なキャラクターだと思います。
貫地谷しほりの演技も可愛さとすごみの両方を感じさせて、やっぱりすごい女優さんだなあと思いますね。
濱田岳演じる淡十郎も殿体質と本質的にはいいやつな所等、他の人にはない不思議さを表現していてすごいなと感じました。
まさに濱田岳しか演じられないキャラクターというのが淡十郎ですね。
そして深田恭子演じる清子も表のおっかなさと芯にある優しさが、深田恭子の可愛さでしっかり表現されているんですよね。
フカキョンはいつまでも可愛いのがすごい!
その存在感で清子そのものって感じがします。

この映画は伏線が各所に散りばめられていて、あからさまな物からそれが伏線だったのか!ってあとから驚かされるものがあったりして、それを発見していく面白さもあると思います。
そしてその伏線の回収の仕方が実に上手いんです。
しっかり回収していって無駄がないなあと感じます。
個人的には源爺が持っていた写真に写っている2人が誰なのか、っていうのはなるほどなと思いましたね。
「さんずい」が2つあるという話も伏線になっているのも巧みだと感じた部分です。
わかりやすい所で言えば、聞こえない音と中途半端なペットボトルの水ですね。

この映画で棗広海役の渡辺大を知ったんですが、イケメンですねえ。
棗の迫力がしっかり表現されていて役者としてもレベルが高いなと。
それと涼介と棗が割れた琵琶湖を2人で馬に乗って走り抜ける所が最高にBLでついニヤニヤしてしまいました。
2人ともイケメン過ぎる!
彼女はいるのか?と棗に聞いて、なぜか僕もいないと告白してしまう涼介。
なんなんでしょうあの勘違いしてしまう展開。

あとこの映画はコミカルなのもいいですよね。
笑いどころが多くて肩の力を抜いて楽しめる。
それでいてしっかり盛り上げる所は盛り上げるし、シリアスな展開もきっちりやる。
でもそこでも笑いを忘れない所が面白いなと思いました。

たくさんの伏線とネタの数々にまた観たいなと思う映画でした。
もちろんストーリーもその伏線の数々がいい働きをしてとても面白いものでした。
たくさんの方にオススメできる映画だと思います。

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