2017年3月24日金曜日

ひるね姫

気になってたひるね姫を見た。
予告では夢から読み解く家族の絆みたいなストーリーかと思ったけど、実際そういう側面もあるが予告で受けた印象と本編を観た印象はまるで違う。
以下ネタバレ有りの感想になります。



ファンタジー要素あるのかなとは予告で感じてたけど、ロボットがガッツリ出てくるしSFファンタジーという感じだった。
夢の世界と現実の世界の繋がりを読み解くんだけど、それを考えたり感じ取るのが面白い作品だと思う。
主人公のココネはちょっとお馬鹿だけど、意志力が高く行動力がある魅力的な女の子。
可愛くてスカートが短いのもポイントが高い。
人への接し方も距離感がちょうど良くて好感が持てるんだよね。
男の目線から見たらめちゃくちゃ可愛い女の子だと思うんだけど、女性から見たらどうなんだろう?と考えたりはした。
幼馴染のモリオは最初はパッとしない男の子なのかと思ったけど、夢の中でも迷うことなく「俺はリアリストだから」って言えちゃうのが素敵だなって思った。
何の見返りも無いのにココネのために動いてたしね、話が展開するほど魅力のわかる子だった。
ココネの父親モモタローは現実と夢の中では人格違うなと思っていたら、妻の死後でそういう変化があったんだってわかるとその変化が面白いよね。
夢の世界はモモタローがココネが小さな頃に話してくれた物語で、エンシェンのモデルはココネではなくイクミなんだってわかった時の衝撃ね。
王様の娘にしては歳がおかしいなあとは最初に感じていたけど、よく考えられてるなあと納得した。
ココネとおじいちゃんが最初に出会った時ココネは孫だと告げなかったけど、おじいちゃんは気づいたっていう流れは良かった。
あの終盤はなんでココネ寝てたんだとかなぜ落ちたとか考える部分ではある。
最後にココネの家でモモタローとおじいちゃんも揃っているのが良かった。
孫が可愛いおじいちゃんになってるのが好き。
神山監督はお父さんを通してお母さんを描いていたわけだけど、お母さんについては何も知らなかったココネと視聴者は同じ目線なんだよね。
神山監督の物語の描き方は面白いし、こういうのって自分じゃ考えも至らないからすごいなって思ってしまう。
家族や人間関係について色々描かれていてそれについて考えたり、夢と現実との繋がりについて考えたり、とにかく考えることが楽しい作品だと思う。
ただおじいちゃんの発言にハード屋・ソフト屋云々って話があって、そういうの気にする人には向いてないかなとは思う。
空想するのが好きな人にはおすすめな作品だ。

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