映画『キカイダー REBOOT』観てきました。
元となったキカイダーは詳しくないのですが、この映画はきちんと1本にまとまった良い映画でした。
以下ネタバレを含む感想になります。
キカイダーは敵も味方もみんな機械ですので独特のアクション演出が面白かったです。
ジロー役の入江甚儀さんもマリ役の高橋メアリージュンさんも身長が高いのでアクション映えするのが良かったですね。
特に高橋メアリージュンさんはその顔立ちの端正さと長身で細身な体つきに手足も長くて同じ人類かよと言いたくなります。
それ故にアンドロイドのマリ役がぴったりハマっていますね。
あんなアンドロイドだったら秘書にほしいですね。
ミツコが典型的な現代っ子の女の子で最初は嫌な感じだなと思ってたけど、最後には良い子であったと思えるので、ミツコという1人の女の子がこの映画を通してよく描かれていたと感じます。
キカイダーはこの映画ではやられてる方が多いので、ハラハラしながら観ていましたね。
パンフレットのアクション監督のインタビューで「やられの美学」とも書かれていますが、やられている方を応援したくなりますものね。
光明寺博士の趣味からくるジローにインプットされた古い娯楽情報が披露される場面はとても笑えましたね。
ただこれもパンフレットで触れられていますがジローはインプットされた答えを返してるだけなんですよね、笑えるんだけど切ないシーンでもある機械の悲哀ですね。
ハカイダーに変身するのが鶴見辰吾さんだったのには驚きました。
公開初日に行ったので、ハカイダーに変身するのが誰かということがまだわからないままだったんですよね(というかそういう深いことを考えていなかったんですが)
そのハカイダーに変身するギルバート・神崎、正確にはその脳なんですが、科学者としての心の強さというかそれはもう恐ろしさを感じましたね。
椿谷はギルバート・神崎を思想がない故に光明寺博士を越えられないと判断しますが、その光明寺博士に勝つという執念は思想以上の常軌を逸した強さを発揮したということでしょうか。
キカイダーとハカイダーの最終決戦は熱いというかまさにガチンコバトルで燃えました。
みんなの心を守ると自ら誓うキカイダー、しかしハカイダーに勝つには良心回路を切断するしかない、勝利後も光明寺博士を否定したわけではないけど光明寺博士の心は守れなかったと言うキカイダーは切ないです。
光明寺博士が望んだ以上の結果をキカイダーは残したんだと思うんでキカイダーには悔やむ必要はないんだと言いたいです。
それはきっとミツコが今後教えてくれるでしょう。
今後といえば、続きを匂わせる展開で終わりましたよね。
ギルバート・神崎の脳は保管されているみたいだし、ミツコも将来の夢を決意したわけだし。
続編あるんですかね。気になります。
個人的には約2時間のこの映画では駆け足だった部分があるので、1年のTVシリーズでじっくり観たいと思いますね。
しっかりまとまってストーリーもきっちり筋が通った作品でしたので、キカイダーをよく知るドンピシャ世代の人や、自分みたいにほとんど知らない人にも、多くの方にオススメできる作品だと思います。
実は初日の舞台挨拶で観てきたんですよね。
舞台挨拶には主演の入江甚儀さん、ミツコ役の佐津川愛美さん、マリ役の高橋メアリージュンさん、前野究治郎役の伴大介さん、ギルバート・神崎役の鶴見辰吾さん、下山天監督がいらっしゃいました。
下山天監督はこの映画をキカイダー世代だけでなく、中高生の仮面ライダーを卒業した世代にも向けて作っていると仰っていました。
大人のための特撮ヒーローを増やしていきたいと、この映画にかける意気込みと今後を展望を強く感じました。
入江甚儀さんは大きいせいかしっかりしたイメージがあったんですが、まだ21歳なんですね。若いな~若いのにやっぱりしっかりしてる!
FC東京から色が似てるというだけのコメントをもらってそれに対する返答をどうするのかと思っていたら、しっかりと返答できてやるなあと思いました。
自分だったらあんなのにどんな返答をしたらいいのかわかりませんよ。
佐津川さんは愛らしい人といった感じでした。
劇中のミツコはムスッとしてる顔が多いのですが、佐津川さんは当たり前ですがそんなことはなく可愛らしかったです。
鶴見辰吾はキカイダー世代ということもありハカイダーに変身できることがとても嬉しかったようです。
ハカイダーの歌まで披露されてお茶目さとベテランらしい場を盛り上げる力を感じました。
高橋メアリージュンさんは劇中同様同じ人類かよと思えるスタイルの良さでもうため息が出るくらいでした。
伴大介さんは42年前キカイダーに変身していたジローなんですよね!
映画を観るにあたって5話くらいまでキカイダーを観ていたんです。
なるほどあのジローが、というのがわかってちょっとだけど観ていて良かったなあと思いましたね。
舞台挨拶にはお客さんの年齢層が高くいわゆるキカイダー世代が多かったように感じます。
佐津川さんも触れていましたが、舞台挨拶に来るお客さんって女性が多いイメージですね。
演者目当ての人が多いから自然に女性が多くなるのでしょうが、今作は往年のファンが集まったのでしょうね。
このことも熱いなあと感じますね。キカイダーは今でも人気があるんだなと。
もちろん入江くんファンの女性も複数人確認されたのでそれはそれで安心しました。
スタッフと役者の熱意とファンの熱意、両方を感じることができるとてもいい舞台挨拶でした。
ここからは個人的な愚痴。
愚痴というか角川への文句ですね。
今売り出し中でさまざまなメディアミックス展開をして宣伝もバンバンうっている文●ストレイ●ッグス(宣伝したくないので伏せ字にします)
この全く関係のない作品をキカイダー本編中に宣伝として使ってきたのには怒りを覚えます。
角川のこういう汚いやり口は個人的には嫌いですし、許せないと思っています。
作品が悪いのではなく角川が悪いのだと思っていますが、こういうやり方をされたら作品を嫌いになりますよ。
大きい企業だからこんなことをしてもいいのだと思っていたら、あなたの言葉は誰にも届かなくなりますよ角川の井上さん。
エグゼクティブプロデューサーとして名を連ねて偉そうなこともパンフレットでもその他の場面でも語っているんだからそういうこともしっかりとしてほしいです。
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