2012年1月31日火曜日

漫画版ダンボール戦機3巻

漫画版『ダンボール戦機』3巻読みました。
漫画版はこの3巻でバンくんが主体の話は終わりです。
3巻という短い制約ながらも、上手い具合に省略しオリジナリティーを加え、とても面白い作品として完結しています。
以下感想につきネタバレになります。



漫画版はオーディーン・フェンリル・パンドラ入手の経緯、拓也さんが最初からTOの社長である、海道は最後まで人間である、など多数変更点や省略による展開が見られます。
どれも前述したように上手くまとめてあり、違和感を感じることなく読めます。
個人的には海道が最後まで人間であった、というのが一番ポイントが高いです。
檜山が海道を撃ち、それでも生きていた海道が最後の悪あがきをしようとするも失敗、檜山と海道はともに消える。
ここにとてもカタルシスを感じました。
海道が人間だったことで、ジンに対する仕打ちや悪そのものであったことが感じられ、思惑は失敗に終わり消えて行くというのが、悪の最期としてとてもスカっとする。
檜山の想いもその最期によってグッと伝わってくる。
檜山が海道を撃つシーンはとても藤異秀明先生らしさを感じた。
冷徹であり残酷でもあり、それでも友情や熱意など燃え上がるものがある。
デビチルを読んだ時に感じた藤異秀明節は健在で、とても面白いと感じた所です。
後者の友情や熱意は、ジンが人質にされてしまい、バンが何のためらいもなくプラチナカプセルを差し出す。
そこでバンがジンに語りかける言葉がとてもいい。
そりゃ、ジンくんもデレるさ。
あのデレ顔は素晴らしい。
途中にはギャグまじりの特別編、最後には4コマも収録されており、クスリと笑える部分もあり面白い。
アニメやゲームを見ていた・プレイした人でも新鮮に感じると思うので、漫画版はとてもオススメです。
ダンボール戦機が好きなら是非呼んでもらいたいです。

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