岡田ハルキ先生の花とゆめCOMICS『初恋▽サキュバス』を読んだ。
以下感想につきネタバレ含みます。
前に紹介した『オズのかかし使い』と同じく『花ゆめ』新人フェスタの一冊です。
落ちこぼれサキュバスである主人公の女の子リチルが、落ちこぼれ故に人間界に堕とされてしまい、そこで出会った少年唯に恋をしてしまうというお話です。
サキュバスは元来男を誘惑して生きる力を得る夢魔で、リチルは誘惑行為や露出の多い服であるとかを嫌っていました。
それが唯に恋をしたことで、サキュバスの衝動にリチルは目覚めます。
しかしリチルは恋をしてしまったために、唯を襲うことはせずに、唯の気持ちを自分に向けさせようとします。
いわゆる普通の恋する女の子がとるような行為ですね。
お化粧やファッションに目覚めて気を遣うようになったりだとか、自分の気持も大事だけど唯の気持ちを尊重したりだとか、恋する女の子は可愛いですね。
サキュバスであるという設定が、恋物語にスパイスを加えつつ、ファンタジーな展開もできるというのは面白いですね。
続きがドンドン読みたくなる内容ですごく面白いです。
やはり単行本をこれの前にすでに1冊出してる経験値が効いてるんでしょうか。
キャラクターのことに触れると、リチルはボケボケした感じで可愛いです。
サキュバスとしてはダメダメで、モッサいし色気も無いですが、人間の女の子として見ればとても可愛らしいですね。
真っ直ぐな気持ちが眩しいくらいで好感が持てます。
ただ、好きな人にハァハァする女子ってのは気持ち悪いですw
唯はツンデレ王子の名のとおりツンデレです。
子供っぽいですし、丁寧な態度を心がけてはいますが無理しているのがありありと見えます。
彼は両親や少年期に色々あったようでそこで今の屈折した部分ができてしまったようです。
あの少年期の心の扉の奥には何があったのでしょうか。
そこに突っ込んだもう1話くらい読みたかったですね。
和幸さんは温和ですごくいい人です。
やっぱり怒ると怖いみたいで、そこは見たかったですね。
リチルの遣い魔レインドは猫です。
愚痴愚痴と小煩い苦労性で、とても幸薄そうです。
人間体の時はすごくカッコイイです。
まゆりは唯を好きな、リチルの恋のライバル。
彼女も恋する乙女で大変可愛らしいです。
恋する乙女故に意地惡だったり協力的だったり、そういう気持ちの変化が魅力的なキャラですね。
彼女の出番ももっと見たかったです。
キャラクターが魅力的なのと設定の面白さがあって、続きが読みたい作品ですね。
花ゆめ公式で4コマ漫画が読めます。
白泉社:花とゆめ.com | ワクワク4コマランド
続きが読みたいし、たくさんの人に読んでほしい漫画だと思います。
とてもオススメの一冊です。
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